微熱


新曲の制作メモ的なやつです。
今回自分のテーマだったのは、歌や基本の楽器を太い木のように曲の中に置いて、余計な雑草(音数)を生やさないでした。

歌詞

夏草の匂いが懐かしい 風波冬波
待てど良い波が来ない 冷たい早春の海 はや上がり (凍えるサーファー)
近くに感じてる温もりは確かにあるけど
春の空は淡く 星は僕を 誘蛾灯のように誘う
あぁ僕の胸で踊るこの微熱 君のせいだよ
帰りの高速 雪が桜へと変わるこの夜

波のある所が居場所だと 感じてたあの頃
海から見上げる空 ティクタアリク・ロゼアエ
陸を目指した魚
あぁ僕の胸で踊るこの微熱 君のせいだよ
夜明け前の青が 明るさを増して 月もかたぶく

届いた言葉も すれ違った思いも
解いた黒髪も
わかれんと 思ふばかりも 恋しきを

週明けの都市高速 Big Wave 朝から渋滞
頭の上にairplane
どこに居ても僕の体で踊る
39度超えて微熱と言えるほど長い付き合い
あぁ僕の胸で踊るこの微熱 君のせいだよ

//*********** 背景 ***********
日本の冬は太平洋に波が少ないです。
僕は日本海へはあまり行かないのですが、太平洋の波が涸れたりスノボしに北上します。
そこからの帰り道、長いドライブと疲れで朦朧と物思う帰路。
帰ってくる途中で雪景色が桜に変わる不思議な感じの3月。
疲れて火照ってるのか、冷えて風邪気味なのか、君のことを考えてるせいかのか…熱っぽい。
そうしたサーファーの日常的背景が歌詞のもとになっています。

わかれんと 思ふばかりも 恋しきを これは樋口一葉の短歌から来ています。
ほどいた黒髪と書いて、くろ髪…みだれ髪…与謝野晶子…樋口一葉で連想して、それがまた文脈もゴロもよく、自分が書いた詩の続きとしても意味は一致して、どうしても歌いたくなって引用させてもらいました。

機材やレコーディングはいつもと違う事だけ書きますね。

ベース
今回はいつものStingrayではなく、ジャズベースを使いました。
FGNのジャズベでショップオーダーものです。
LINDY FRALINのピックアップを入れています。
手巻きの良いピックアップですけど、コロナの影響で日本では手に入りにくくなってるかも。
ゲージはいつものR.Cococoではなくて、少し暴れさせたくてD’AddarioのEXL170BT。
今回もMarkBassアンプでマイク録りしています。

ドラム
最初はBFD3を使ってたんですけど、生との違いに苦しみまくって結局トムさんのドラム😆

基本Stingrayな僕ですけど、ちょっとPOPな曲を意識するとジャズベの音は頼りになりますね!

アンプ
アンプは全てMesa Boogie MARK V TWENTY-FIVE。
最近大きいMark 5より、こっちばかり使ってます!
今回使ったキャビネットはオリジナルのオープンバックにEMINENCEのTHE WIZARD(12インチ)を入れたもの。
アンプヘッドの右側にスタックしてる白い壁ぽいのがそう 笑

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ギターはFGNのExpert ODYSSEY1本だけで録りました。
ゲージはDRのMT-10 TITE-FIT MEDIUM(10-46)です。
僕にしたらギター1本しか使わない曲って珍しいかも?
ブリッジピックアップはDUNCANのSH-11を入れて、配線や線材も変えています。

写真じゃほぼ分からないと思いますが、リアのピックアップ入れる切り抜き作業がややギザギザになってしまいました😅

マイク
今回使ったマイク達。
左から
Blueberry:リードボーカルで使用。歌やアコギはほぼコレで録るオキニのコンデンサー。
SM57:EGはまずこれで録って聴いて良ければそのまま、変更する場合も57を基準にどうするかって考えでマイクを選ぶ事が多いです。
AUDIX I5:ソロから後はこれで録っています。今一番好きなダイナミックマイク、SM57をギター鉄板とかクラシカルな音とすると、もっとモダンで良い意味で派手さを持っています。
SENNHEISER E906:クリーンギターで使用。これもギターではよく使われるマイクです。僕は柔らかくレンジ感のある音が欲しいときに使います。
AT4040:バックボーカルやハモリに使用。派手さはないけど原音に忠実な優等生です。
その素直な特性から何でも上手に録れるマイクだと思います。
AKG D112MKII:ベースの録音に使いました。キックやベースなどの低音楽器でよく使われるマイクです。他社の低音用マイクも良いものが多くて使い所と好みの問題かと。

僕はミックスより現場の音を録る事に興味があるタイプで、録音のスキル上げしておけばミックスは後から学んでも大丈夫だろう?って思ってます。
何時になったら真面目にミックスの勉強始めるのか分かりませんけど..😅

マイクは楽しいです。EQのような調整と違って質に手が届くツールだと思います。

最初のクリーンギターはネック+センターポジションで弾いてます。
ジョンメイヤーがやるようなカッティングの3連はカッコ良いのですがこのテンポにはやや合わない、色々やってる間にフィンガースタイルに落ち着きました😆
カッティングパートは原音とディレで一つのパターンになるように休符を考えて弾いるのと、年式不明のBossのCE(借りた)を踏んでいます。

ソロからサビ
ブリッジ側に入れたSH-11は僕の好みの音です!
歪みペダルは未使用で、アンプのナチュラルディストーション!
GとCコードでリディアンを弾いて、最後の一小節で5回コードチェンジする所はアルペジオをソレっぽい感じで弾いてます。
そのままサビのバッキングに突入しますが、途中でピックアップをセンターに切り替えて、ややゲインを下げてます。

サビ以降の音
ソロからの続きでセンターピックアップを使ったクランチですが、Mark Vをクランチチャンネルに切り替えています。
こういう音は丁寧に弾いてもつまらない音になるので、気持ちよく振り抜きで弾いてます🎸

オマケ
今回珍しくプラグを買いました。
ブーストは生のEQを使う事が多いのですが、カットにはいつもPro-Qを使っていましたが、今回KIRCHHOFF-EQを試したらダイナミックEQの使い勝手が良かったのでPro-Qと併用してます。

今回護氏と時間が合わなくて自分でマスタリングしました。
そのとき色々発見もあって、次は二人がかりで色々やれたら良いなと思っています。

曲を聴いて下さり、また長々と読んで下さった方ありがとうございました!
次はもう少しストレートなロック曲を書いています。

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